大切なもの



ノーヴェ ……。
ルイーダ あら、どうしたの、ノーヴェ? なんだか嬉しそうに何か見てるけど。
ノーヴェ あ、ルイーダさん。……前にクーにもらった言葉を見てたんです。で、嬉しいなあって、しみじみと……。
ルイーダ 何が書いているの?
ノーヴェ 秘密。……人に言う事でもないですし。
ルイーダ ふぅん。
ノーヴェ ……なんですか、その含み笑いは。
ルイーダ もしかして……独り占めしたいの?
ノーヴェ 独り占め? ……そうかな? ……そうかも! クーが他の人に同じ事やってたらなんかムカッとするし。……あれ? 何で私はムカついたりするんだろう。
ルイーダ 誰かと付き合った事は?
ノーヴェ 何で今そんな質問を……。まったくありませんけど。
ルイーダ 一人も?
ノーヴェ ニオはよくモテてましたけど、どちらかというと私は女性から声をかけられるのが多
ルイーダ うん、わかった。恋愛経験がまったくないのはよくわかったわ。
ノーヴェ だから何で今そんなことが関係あるんですか。
ルイーダ 内緒。将来そういう事で悩む事があれば相談に乗ってあげるわ。きっと私が一番役に立って上げられるし。
ノーヴェ ……はあ、ありがとうございます。
ルイーダ ……その手紙、大事になさいね?
ノーヴェ もちろん。私に贈られた大切なものことばですから。




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Scribble <2010,11,07>