ギルド : アドヴァンス
一軍パーティ
 アルファム
イルフェス なあ、おっさん。
アルファム おっさん言うな。私は二十代だ!
イルフェス 十代から見りゃ二十歳越えはみんなおっさんおばはんだ。
アルファム ……イルフェス。それを姫の前で言うなよ? あの方は私より年上だ。
イルフェス そうなの!? 俺より下だとばっかり。
アルファム ……で、何のようだ。
イルフェス ああ。姫様があんたを探してたぜ。
アルファム ……何!? 今、行きます姫!
イルフェス ……相変わらずよくやるよ。
 エレニスを主君と慕うファイター。  もともとはナイトの家系に生まれたのだが、猪突猛進な性格が災いして落ちこぼれた。
 基本、落ち着いているが、すぐにカッとなる。
 やや高所恐怖症の気がある。
 イルフェス
ウイリル 女性恐怖症ってどんな感じなの?
イルフェス 出来れば会話したくない、目もあわせたくない。
ウイリル ……重症だね。
イルフェス だって女って怖いんだぞ! おかんやら姉貴や妹どもに食い物にされてる男たちを俺は何人も見た!
ウイリル (……イルの家族が特殊なんだよ)
イルフェス ……何か言ったか?
ウイリル ううん。何にも。……でもイルは姫様は平気だよね。……なんで?
イルフェス 姫様は特殊なの。世にも珍しい"心優しい"女性。
ウイリル 君の家族の方が特……じゃなくて、特殊だからって平気なものなの?
イルフェス ……例えるなら。どんなに警戒心の強い野良犬だって餌をくれる人には尻尾を振るだろ? そんな感じ。
ウイリル なんとなくわかったけど、犬に例えることはないと思うよ、イル。
 ウイリルを無二の親友と慕うローグ。
 『男は生かさず殺さず飼い殺し』を信条とする母や姉妹やらに囲まれ育ったせいか、極度の女性恐怖症。
 姉妹たちに便利に使われていたため、家事全般が得意。  
 ウイリル
エレニス 可愛らしいのにどうして隠してしまうんです?
ウイリル 学校にいる時、いきなりさわってくる人やつかむ人がいて……。
エレニス さわられるのはお嫌ですか。
ウイリル ……ん。それにイルが……。
エレニス ……ああ、そうでしたね。よく今まで気付かれませんでしたね。
ウイリル 初めて会った時から帽子をかぶってるし、僕は竹筒みたいな体型だから。
エレニス それは……言ってて悲しくなりませんか。
ウイリル ……少し。で、騙すつもりはなかったんだけど……誤解されて、女性恐怖症だって告白されて……なんだか言い出せなくなっちゃった。
エレニス そうですね。では、イルフェスさんが自然に気付くまで二人の秘密にしましょう。
ウイリル ……うん。
 帽子を常に身に付けている口下手なメイジ。
 話すのは苦手だが話を聞くのは大好きで、よく聞き手にまわっている。
 日記や手紙を書くのが趣味。
 そろそろ口調を直すべきかと考え中。
 エレニス
エレニス だから、わたしはプリンセスではないと何度も言ってるではありませんか。ちゃんと名前を呼んでください。
アルファム いえ、プリンセスでなかろうと、貴女は私の主君、お仕えすべき姫であります。どうぞお許しくださいませ。
エレニス ……もう! あなたがわたしを姫と呼ぶから、イルフェスさんたちまでわたしを姫様と呼ぶんですよ?
アルファム それは私のせいではなく、貴女のお優しさがそう呼ばせるのです。
エレニス ……わかりました。呼び方は愛称だと思って諦めます。でも、一つだけお願いします。
アルファム なんでしょうか。
エレニス わたしをお姫様扱いしないでください。ギルドメンバーはみんな平等です。わたしはそんな特別にはなりたくありません。
アルファム ……かしこまり。いえ、わかりました。
エレニス ……敬語は?
アルファム これは女性への礼儀ということで、見逃してください。
 マレアイア群島国出身の温厚なヒーラー。
 プリンセスではないのだが、出身のせいでメンバーから"姫"やら"姫様"と呼ばれている。
 名前で呼んでほしいとは思っているが、なかなかなおらないのであきらめ気味。
 実はかなりお酒に強いらしい。

二軍パーティ
 カールス
カールス ふう……。
キリート どうした、カールス。
カールス ……俺なんかがケイシーの騎士でよいものか、と。
キリート 何が悪い。
カールス 俺、気が弱いし、剣もからっきしだし、年も……離れてるし。
キリート 最後が一番気になっているみたいだな。
カールス いや、だって……ケイシーはかわいらしいし、もっと彼女につりあった男がいるんじゃないかなあって。
キリート 年が離れてるといっても十も二十も離れてるわけではないだろう。
カールス そうなんですけど……。
キリート ケイシーが選んだのはお前だ。
カールス いや、だけど。初めにあったのが俺だっただけで……。
キリート このカザンにはフリーの騎士もたくさんいる。それでもケイシーはお前がいいと言っているんだ。無駄に悩むよりもヤツを守ることに全力をかけろ。
カールス そうですね。俺には、それしか出来ないですし。うん、悩んでいても仕方がない。騎士として守護に全力を尽くそう。
 アルファムの弟のナイト。
 気弱で頼りないが、いざという時は頼りになる。
 世界崩壊後、両親をなくし、兄を探して放浪時にケイシーと知り合い、彼女を自分の姫と定めている。
 アルファムいわく、自信さえ持てば弟以上に頼りになる者はいないらしい。
 キリート
キリート ……。
クーロン キリートさん。お茶はいかがですか? アイゼン産の緑茶が手に入ったのですが。
キリート いただこう。
クーロン お茶請けには栗の甘露煮が……いや、甘いものよりも塩辛いものの方がよろしそうですね。ちょうどいい漬物が手に入ったんでそれをだしましょう。
キリート ……。
クーロン どうなさいました?
キリート いや、お前はなぜわたしが今欲しいものがわかる?
クーロン 見ていればわかりますよ。
キリート わたしは表情が変わらない方なのだが……。
クーロン 表情はね。でも耳がかすかにですが揺れてますから。
キリート (耳を押さえて)そ、そうか。
クーロン (にっこり笑って)では、お茶の用意をしてきますね。
キリート (クロが立ち去るのを見送って)……今のも気を利かせてくれたのだろうな。わたしも、まだまだか……。
 イルフェスの姉(5人兄弟の一番上)。
 些細なことを考えるのもするのも嫌いなサムライ。
 かなりの美人でよく贈り物をされていたのだが、礼は言うもののお返しというものはしたことがない(そしてするつもりもない)。
 イルフェスいわく、無感動貢がせ系らしい。
 クーロン
ケイシー クロ兄様、少しよろしいですか?
クーロン 何ですか、ケイシーちゃん。
ケイシー クロ兄様はうーくんの叔父なのですよね? なのになぜ種族が違うのですか?
クーロン ……同じですよ?
ケイシー え? でもうーくんの耳は……。………あ! すいません、わかりました。そうだったんですね。
クーロン ええ、そうだったんです。……それだけですか?
ケイシー いえ、もう一つ。クロ兄様はどうしてそんなにも女性に対して目移りされるのですか。それがなければクロ兄様の器量ならば恋人ぐらい出来そうなものなのに。
クーロン これは痛いところをつかれましたね。これはもう、僕の性格としかいえません。なんというか花はそれぞれ美しいものでしょう。それと同じように女性もそれぞれに美しく魅力的で……恋愛感情とは関係なく、目移りしてしまうんです。
ケイシー ……だからクロ兄様はそのお年で独り身なのですね。
クーロン 一応、恋人がいた時期もあるんですよ?
ケイシー でもほかの女性に目移りされるんでしょう?
クーロン その時愛するのは恋人だけですよ。心の底から愛して尽くすのですが……こう、綺麗な方を見ると視線がフラッと……。
ケイシー 理解したくありません。 
クーロン ……でしょうねえ。
 ウイリルの叔父。
 女の子が大好きで女の子に尽くすことを生きがいと感じる女性至上主義のヒーラー。
 そのために家事をはじめとする色々な特技を身につけている。
 よく女性に声をかけるが、この性格が災いして成功率は極端に低く、恋人が出来てもすぐにフラレてしまう。
 ウイリルいわく、この性格さえなければ非の打ち所がない人。
 ケイシー
ケイシー ねえねえカールス! 一緒に買い物に行きましょう!
カールス はい。お供します。
ケイシー あたし、今日はカールスのシチューが食べたいな。
カールス ではそのようにしましょう。
ケイシー シチューにパン……。パンはどうしようか。買う? それとも作る?
カールス そうですね。クロさんがこの頃パン作りに凝ってましたし、シチューの材料を買い揃えたら一度帰宅し、クロさんに作っていただけるか確認しましょう。
ケイシー あとはワインかしら?
カールス それは必要ですか、ケイシー。
ケイシー え?
カールス ケイシーは飲まないでしょう? それに俺もキリさんたちも夕飯時に酒は飲まない方です。
ケイシー ……そう言われてみればそうね。うん。いらないわ。
カールス わかっていただけて嬉しいです。
ケイシー でも食後のデザートはいいわよね?
カールス はい、もちろんです。フルーツでいいですか?
ケイシー うん! あー、晩御飯が楽しみ!
カールス (微笑ましそうに見ている)
 エレニスのいとこで彼女を姉と慕うプリンセス。
 エレニスを追いかけてマレアイアを出た後、カールスと知り合い、彼を自分の騎士と定めている。
 カールスに片思い中。アタックしては子ども扱いされてふてくされている。
 エレニスいわく、何事にも一生懸命な可愛らしい妹。

  番外
 ハノイ
NOT
IMAGE
 真実の愛を求めてさすらう愛の狩人ラブハンター
 しかしマレアイアでの玉砕後、彼を不憫に思ったウイリルに声をかけられ、責任を感じたアルファムたちに拉致られ“アドヴァンス”に入ることになった。
 ギルドに入ってからは女性にモテるためにクーロンに色々習ったり、ウイリルと共に魔法の開発をしていたり、ナンパは出来ないもののそれなりに楽しく過ごしているようだ。


(C) SEGA
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