旅日記４

　　筆記者　ウイリル

　気を失って目が覚めたら、三年もたっていた。
　その間にドラゴンがたくさんやって来て世界はフロワロにおおわれ壊滅状態らしい。
　お父さんやお母さんはどうなったんだろうと悩んでたら、三年間面倒を見ていてくれたヒーラーさんがやってきた。
　会ってみてビックリ。なんとクーロンおじさんだった！？
　僕がハントマンになったという手紙を受けとると同時に家を出て、カザンに来る途中にこのミロスで僕らにあったらしい。
　僕のお父さんたちは無事らしいけど、みんなの家族も無事だといいな。

よかったな、ウイ。俺の家族はきっと大丈夫だろうな、ずぶといし。…イル
わたしの故郷も、女王様がいらっしゃるから大丈夫なはずです。…エレ
みんな無事に目覚められただけでも御の字だ。ありがとう、クーロンさん。…アル
どういたしまして。ウルは私の家族同然。その仲間であるあなた方も大切な存在ですから。…クロ

　　筆記者　アルファム

　カザンを支配していた竜キングを倒した。
　今回の功績者もやはりウイリルだ。私のエレメントフォロワーもそこそこきいたが、これもやはり彼なくしては成り立たない。
　しかし私は今回の功績者にイルフェスの名もあげたいと思う。彼の《リプレイスファースト》がなければ死者が出ていたはずだ。
　だから攻撃がきかないなどと弱音をはかずに、これからも私たちを支えていってほしい。

俺、役にたてた？　…イル
うん。すっごく助かったよ。イルのおかげで姫様の回復が間に合ったもの。…ウイ
それに、あと一撃で倒せる、でも全員瀕死というあの場面で先手をうてたおかげでわたしたちは無事に帰れたのです。…エレ
胸をはれ。イルフェス、お前は私たちになくてはならない存在だ。…アル
恥ずかしいから止めてくれ。…イル

　　筆記者　イルフェス

　町の入り口近くにあった建物をギルドハウスとしてもらった。
　二～三日はゆっくりしようと、まったり過ごしていたら、俺を訪ねて来た奴がいた。
　……一番上のキリート姉ちゃんだ。腕試しの放浪中、俺たちの噂を聞き付けて来たらしい。
　家族みんな無事だって聞いて……涙が出た。
　俺、女性恐怖症の原因になった姉ちゃんらのことを嫌いだと思ってたけど、そんなことなかったんだな。

よかったね、イル。…ウイ
それにしても、わんわん泣かれるんですもの、ビックリしました。…エレ
ああ。珍しいものを見た。…アル
まったく。いい年して情けない。…キリ
うるせー。三年間ずっと寝てたんだ、中身は成長してないんだよ！ …イル

　　筆記者　エレニス

　そろそろ休養も終わりにして、小さなクエストからはじめようと、火球の核を集める依頼を受けました。
　途中、少し遠回りをしてポータル・セスに寄り、名もなき小洞に向かいました。
　洞穴の中もフロワロがいっぱい。
　花を避け、大きな魔物をやり過ごし、なんとか核をゲット。
　少し多目にとっておいたので、わたしたちの分もおいておきましょう。

不思議だよな、明るいのに熱くない。…イル
理論は解明されてるけど、聞く？　かなり長いよ。…ウイ
いや、理論などどうでもいいだろう。便利に使えればそれでいい。…アル

　　筆記者　ウイリル

　ミロスにて森林の抜け道を探してほしいという依頼を受けた。
　結果、森の奥深くと入り口辺りが繋がった。
　でも少し疑問なんだけど、どこをどうやれば、あそこと入り口が繋がるんだろう？

確かに。いくら獣道を通ったからとはいえ、繋がりようのない場所だな。…アル
いいじゃないですか。アルファムさんも書いてたでしょう？　便利に使えればそれでいいって。…エレ
つーか、あんな場所に誰が行くんだ？ …イル