筆記者 イルフェス
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姫様がお願いしてたけど、男の入国は認められなかった。 いやったー! 入っていい、俺も行かなきゃならないと言われたらどうしよーかと思ってた! でも、姫様が一人は寂しいからってウイを連れていったんだけど、大丈夫なのか? | |
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筆記者 エレニス
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久しぶりに戻った故郷はほとんど変わっていませんでした。 もちろん穏やかに時の流れるマレアイアにも変化はあります。一つは結婚し、島外に出ていく人がいたこと。この人には依頼を通じて星花の貝殻をお渡ししました。 もう一つは、いとこがわたしを追ってマレアイアを出たということ。あの子はまだウイリルさんより若いのに大丈夫でしょうか。 | ||
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筆記者 ウイリル
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ポータルを目指す途中、ゼザに物資の補給に立ち寄った。そのついでに少し休憩しようということになって、イルと海岸沿いに散歩していたら、古いマレロ語で会話しようとしている女性に出会った。 幸い僕はマレアイアでマレロ語を教えてもらっていたから意味が理解できた。 遠泳していたところを波に流されて、ここまで漂流してしまったんだって。 マレアイアに帰りたいらしいけど……戻ってもいいかな? | ||
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筆記者 アルファム
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ポータル・セスからカザンに帰る途中、突然呼び止められた。誰かと思って振り向けば、弟のカールスだった。傍らにはケイシーと名乗る、紫の髪の少女。……偶然とはおそろしい。旅の道中に知り合ったというその少女は姫のいとこであるという。 姫の親族が無事でよかったが……私たち兄弟の両親は三年前の竜災害で亡くなったらしい。 両親の死も知らず、三年もグースカ眠っていた私は親不孝者だな……。 | ||
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筆記者 ウイリル
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以前から頼まれていた幻の酒の材料が手に入った。マスターに渡したんだけど……あんなにすぐに出来上がるとは思ってなかったよ。 もちろん、その夜はみんなを呼んで宴会になった。 町の人たちもおじさんやカールスさん、キリートさんもケイシーも呼んでみんなで大騒ぎした。 幻のお酒というからおいしいのかと思って飲んでみたけど……おいしいとは思えないな。一口飲んだだけで頭がくらくらする。 度数が強いのはみんなにとっても同じみたいで、みんな次々にダウンしていった。……というか姫様、飲まないから飲めないと思ってたけど、お酒強いんだね。 | ||
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