たとえばこんな恋人事情
4 旅立つ君へのプロポーズ 〜トランアルテア〜
アルテア トラン、おさはなにいってたんだ?
トラン はい。わたしは明日から極東に配属されるそうです。
アルテア ……そうか。
トラン アルテア、喜んではくれないのですか?
アルテア だって……。
トラン わたしが順当に知識を身につけ、ダイナストカバルのために働けるのはあなたのおかげ。わたしは、あなたに一番、喜んでもらいたかったのに……。
アルテア ……だって、はいぞくされたら、もうおまえは、もどってこないだろう。
トラン はい。きっとそうなります。アルテアとも会えなくなりますね。
アルテア さみしくないのか。
トラン さみしい? ……よくわかりません。
アルテア …………。
トラン あの、アルテア? わたし、何かまずい事を言ったでしょうか。
アルテア …………きめた!
トラン 何をでしょう?
アルテア あたしがおとなになったら、あたしもきょくとうにいく! トラン、おまえとけっこんしてやる!
トラン 結婚とはずっと一緒にいるという約束の事でしたよね……。はい、ありがとうございます。
アルテア (トランの目を見つめて)やくそくだ。
トラン はい、約束です。……ただ一つ疑問があるのですが。
アルテア なんだ?
トラン わたしは……年をとるのでしょうか。
アルテア なにがきになるんだ?
トラン もし年をとるのであれば、……アルテアが大人になるころには、おじいさんになっていると思うのですが。
アルテア ならいまけっこんしてやる!
トラン ……実状はともかく、見た目は大人と子供です。わたしが犯罪者か変態になってしまいます。
アルテア ……ならどうする? どうすればおまえとあえる?
トラン ………………暇を見つけて、逢いにきます。
アルテア うん、そうしろ!
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